■竹炭工房 陽丘 サンライズヒル
大府市から常滑市に向かうのに便利なのが「農免道路」。のどかな田園風景が広がります。知多半島は、アップダウンのある土地で、この「農免道路」は坂道を上ったり下ったりを繰り返す道路です。この「農免道路」は知多半島の交通を支える大事な道路。そんな「農免道路」沿いはその斜面を利用して、大府市・東浦町などではぶどうの栽培が盛んです。
その「農免道路」を北から南へ走っていくと…「竹炭・竹酢液製造販売」
とハンドメイドで書かれた大きな看板が目立っています。

外から敷地内の様子をうかがうと、畑の奥に窯がみえます。

木材や竹がたくさん積んであります。
サンライズヒルは、知的障害者通所授産施設で、様々な障害を持つ人たちが、一人の人間として地域の中で社会の一員として生きていけるように援助しています。ひとりひとりの障害や発達に応じた作業指導、生活全般を含めた療育を行なっています。
看板の竹炭も、自主製品の一つ。施設内で、竹炭、竹酢液、紙梳きはがき、雑巾、マット、農作物などの製作などの作業がおこなわれています。
■作業場の見学
サンライズヒルHPはこちらから
「あの看板をみて飛び込んでくる方、よくおられるんですよ。あの看板は本当によくがんばってくれています。」 と、対応してくださった職員の方に言われました。
窯での作業のある日ではありませんでしたが、作業場を見学させていただきました。
窯の横にはたくさんの薪が積まれています。これは焚き付けに使うだけで、実際の燃料は竹を使っています。

窯をのぞいてみると、焼きあがったばかりの竹炭が中に積まれていました。

窯の入り口は大人が一人やっと通れるかどうかといったところ、坂野はくまのプーさんになるといけないので中にはいってみるのは遠慮しました。
窯の奥には作業小屋があって、雨の日はここで竹炭を割って長さをそろえたりしているそうです。

この作業小屋は段戸山三河炭焼き塾の炭焼き職人の故斎藤和彦氏が泊まり込みで自力で建ててくださったものです。
作業小屋の奥には、しいたけ農場と倉庫がありました。

ほだ木がたくさん積まれていました。
しいたけの収穫の終わったほだ木は、山積みにされ、最後は粉々になって「砂」となります。

倉庫の中をみせていただきました。

中には、竹炭がいっぱい…。
近隣の竹林を伐採し、その伐採した竹で竹炭を焼いても、その先の出口はまだまだ狭いのです。
これだけの竹炭が「商品」として売れたら…通所されているみなさんの収入になる。

ペレコ(鋼管ロケットストーブ)やとこなめ土管ロケットストーブは燃焼機器です。燃料があって初めて、人の役に立つことができる道具です。
何か、これらのストーブがサンライズヒルのみなさんの役に立てることはないだろうか?
その答えをこれから、一緒に探していこうと思います。